自然治癒力を整える「生体リズム」
●体内時計って何なの?
「いつ」「どのように」
昨今のノーベル賞生理学受賞テーマだそうです。
「体内時計」って耳にしませんか?
地球環境・自転周期(昼と夜)に適応させようと、もう少しで朝だ夜だと予測する機能[周波数]を体内に置いて、約1日周期の生体リズムを生み出しているのですが、
このことを「サーカディアン(概日)リズム」と呼び、概日リズムを創り出しているのが、体内時計です。
体内時計は、生体内でのホルモンなどの周波数や、宇宙に合わせる24時間を特定する周波数を体内に同化させるようチューニングし、地球環境に同化させていきます。
例えば、日中に血圧が高くなる・起きる前から血圧が高くなるのにも、この予測が働き、活動させるぞーーと体内のさまざまな生理機能が調節されていきます。
環境適応の進化として体内時計があり、適応できなかった生物は絶滅してきました。
ところが昨今、夜の光がある環境が当たり前になってきました。
子どもたちの生活にもスマホ・塾・ゲームと言ったようなさまざまな要因によって、生活リズムが乱れ、不登校になったりうつ病を発症する子どもたちは、年間12-14万人と言われるようになってきました。
●体内時計と[光]の関係
マウス実験では、赤の部屋では行動が落ち着いているのに、 青の部屋(発光色)では行動が乱れる結果が得られ、私たちの体内時計に影響があることが分かってきました。
コンビニは1600lxと言う強い光によって、購買意欲を高めるように考えられていますが、夜中にコンビニに10分でもいると、体内時計が狂い寝つきが悪くなるそうです。
夜の光は、体内時計を乱す。毒になると言う専門家もいます。
また、季節性うつ病にも光(日照時間の短さ)が関係していて、光を当てる治療法もあるそうです。
それとは逆に、朝の光(午前中)は体内時計を整えてくれます。朝の太陽光1万lxの下で20-30分間お散歩することで、体内時計は修正され、天然の薬になります。
●時差ボケ、体内時計と[時差]の関係
例えばアメリカ特に西側(シアトル)に行くならば、時差は8時間前倒しとなり往路到着後はしんどいと感じ、普通に感じるのに1週間くらいかかります。復路到着後は意外と楽ですよね。
逆にドイツ・イギリスなどは、8時間遅いので行きは楽で2・3日で適応できます。
これは、体内時計の性質によるもので、このような生活スタイルが継続するお仕事の方は、体調が悪くなりやすいとも言われています。
●時計遺伝子の正常化
実は、これをコントロールしているのが、私たちの体を構成している37兆個の細胞内の時計遺伝子です。
それは質の良い睡眠・食事・運動が、大きく関わっているそうです。
生体リズムを理解して自分の生活に取り入れるよう心がけるだけで、免疫力が整えられ、自然治癒力が発揮できる体に整えられます。
それが、お一人おひとり本来の「自分らしいリズム」なのです。