おならの臭いはいかがですか

おならの臭いはいかがですか

デリケートなテーマですが、皆さんのおならはいかがなものでしょうか?

回数が増加した・臭いも臭くなる。これは、腸内の悪玉菌が増えたのだなぁとどなたでも想像できると思います。

腸が発信するSOSサインは、他にもさまざまありますが、このガス量が増える・臭くなる場合は、過敏性腸症候群の他、大腸癌、そしてSIBOなどの病気が起因すると言われます。

このSIBOって、なかなか聞き慣れない名前ではないでしょうか?でも、実は、過敏性腸症候群の患者のうち約80%が、SIBOを併発していると言われています。

SIBOの原因って?

ここで病名を整理しますと、過敏性腸症候群は大腸に腫瘍や炎症など症状の原因となるような病気がないにも関わらず、おなかの調子が悪く痛みが続いたり、便秘や下痢などの症状が数ヵ月以上にわたって続く消化管の機能障害の疾患になります。

そして、このSIBOは、本来、大腸にいるべき細菌が、小腸内に流れ込み、大繁殖する状態になります。

原因としては、ストレス、加齢や生活習慣による機能低下や、小腸の出口であるバウヒン弁が緩むことの他、免疫力の低下、胃薬や抗生物質の乱用、急性胃腸炎などの後、重金属が身体に蓄積していることなど、10ほどあると言われます。

小腸内でガスが充満してしまいーー症状としてメタンガスや水素ガスが、おならとして漏れ出るのですね。

小腸は本来ガスに耐えるような構造をしていないので、炎症を起こしたり、超粘膜が破壊されるリーキーガット症候群のような症状ーー有害物質が粘膜から血管内に漏れ出てしまう。

このSIBOも、おなら意外に、下痢・便秘・うつ・肌荒れ・腹痛など、さまざな問題が現れてきます。

効果のあると言われる低FODMAP食・腸ひねりと、普段の生活習慣とは

すべての疾患の9割の原因は腸にあるというほどに、大切な腸です。

腸のことを思い、お腹に良いとされる整腸食(発酵食や食物繊維など)を食べて、かえって大量のおならが出る、臭いなら、SIBOの可能性ありと言うことで、FODMAP食品をチェックして、食生活を気をつけてみてください。

例えば、豆類・納豆・キムチ・りんご(残念です)、乳製品全般も、SIBO症状を悪化させます。

詳しくは、低FODMAP食品とググると、詳細が出てきますし、私のお勧めは、江田証ドクターの本です。低FODMAP食レシピも掲載されています。

もう一つ、自分でできる腸ひねり。

お腹に不調がある人は、腸がねじられている可能性が高いくて、特に「横行結腸と下行結腸のつなぎ目」「下行結腸」「S字結腸」の3箇所です。

椅子に浅く腰をかけ、正面を向いて、背筋をまっすぐ伸ばしもたれない。下半身は動かさず、足裏を床にぴったりつけて、上半身を左に、右に、息をはきながらーー、回数の目安は、1セット3回を1日3セット、腸をひねり動かすことを心がけてみてはいかがでしょうか。

そして、冬でも水分摂取は、忘れずに。整腸に限らず、身体の調子を整えるためにはとても大切です。水を飲むことは、腸の粘液を増やすため、排便もスムーズになります。

私のお気に入りは、デトックスウォーターにもなる、今だとすだちやレモンをスイライスして入れるのですが、グレープフルーツを除く柑橘系はほとんど低FODMAP食品です。

この江田先生の本には、1日2Lを目安にとありますが、まずは1Lから目指して、ご自分の体重×30-40mlをひとつ目安にしてみてください。

適度な運動も大切です。未だに、日本人のがん死亡率第一位は「大腸癌」です。そして最大の要因として考えられているのが、「運動不足」です。

運動をしないと腸管の動きが悪くなり、便の滞在時間が長くなります。すると有害物質にふれる時間も長くなり、大腸癌リスクが高まります。

1日15分の少し息切れするくらいの運動をすると、14%も死亡率が下がるそうです。

下痢気味の方は、ウォーキングや階段の登り降りや体操などの軽めの運動を。

便秘気味の方は、スクワットなどを取り入れて、腸の振動を意識しつつ筋力をつけたり早く動く運動が良いそうです。

そして、咀嚼です。しっかり噛む・早食いをしないこともお忘れなく。

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