水だけの断食って、どうよ

食べなければ痩せる?

水分摂取をしっかりすれば良いんじゃないのと。

確かに痩せます。

体重は痩せます。体脂肪率も少しは下がるでしょう。けれど、もれなく筋肉量も落ちます。

っと、目に見える範囲の話だけでなく、体の中で起こっていることについてお話ししたいと思います。

摂取カロリーを減らすということは、消費カロリーが減ります。また食べないということは、摂取カロリーがゼロになり、消化活動を止めることができます。

ところが、再び食べだすと何てコトでしょう!前よりも太り続けるというリバウンド。

 

省エネモードになる生態本能

これは、人類の歴史で、何度も飢餓環境を乗り越えてきた人間の遺伝子情報の中に、飢餓に耐え忍ぶ生命本能が書き込まれているというのです。

栄養が入ってこない!途端、37兆個の細胞は一斉に省エネモードにスイッチオン。脂肪を蓄えようとします。

話は逸れますが、妊娠中のお母さんの栄養状態が悪いと(これは妊娠前に摂取カロリーダイエットを習慣化しているような場合が多いそうですが)、胎児は必要とする栄養素が入って来ない!と、必死に脂肪を蓄えようとして、出産後には肥満時になりやすい体質になるそうです。

先ほどの話に戻り、ダイエット終了後に摂取カロリーを戻したとしても、省エネモードはすぐに解除されず、消費カロリーはなかなか元通りになりません。

それゆえに、リバウンドを招いていきます。

そして、もうひとつ深刻な事実があります。

体内の毒素を排泄する力

もうひとつ着目すべきは、水だけでの断食でも、腸を休めることはできます。けれど、腸内環境・腸内フローラバランス・残留ペプチド✳︎・毒素を排泄する代謝酵素の働きを活発にすることはできません。

補足✳︎[タンパク質は消化酵素によって分解されて、最終単位はアミノ酸となって腸壁から血中に栄養素として流れていきますが、消化酵素が不足すると消化不良を起こし、アミノ酸の前段階のペプチドとして、腸壁にぺったり。まさしく腸の肌荒れ状態です。

腸内の汚れはそのままで、細胞内の汚れもそのままという状態になります。

理想的なファスティングとは、代謝酵素を100%働かせるために、たっぷりと栄養素を摂りながら、一定期間は固形物を食べずに消化器官の活動を休ませることです。

その結果、代謝活動が活発になり、腸内細菌フローラの正常化、クリーンアップされた細胞の入れ替え・再生・解毒・排泄の作用がスムーズになり、まさしく自然治癒力が蘇ります。

こうなると、ファスティングとは痩せるというダイエット目的だけでなく、体質改善されていくものなので、個別に持たれている悩みも解決へと導かれていくのですね。

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