あれよあれよと増える薬

●潰瘍性大腸炎時代の体験

2003年に潰瘍性大腸炎を発症しました。

症状としては、四六時中、激痛と下血。トマトジュースのような下血が自分ではコントロール出来ない頻度で、突然起こるので、外出も困難でーー

調子の良い時の外出は、事前に行き場所までのトイレMAPを頭にインプットしていました。

繰り返す入退院時代のことです。

粒々トマトジュース状の排便×14回・激しい痛みの症状を訴え入院して、プレドニン60mgの点滴が投与されてしばらくすると、うそのように痛みは消え去りました。

しばらくすると、眠れない。けれど体はハイテンションです。どうせ一日中ベットの上なので、寝れなくても構わないと思っていましたが、さすがに睡眠時間が2時間になったので、主治医に相談しました。

すると、レンドルミンD錠0.25mg1錠/日が処方されました。

ムーンフェイスと言われる顔のむくみ・指先と唇のシュワシュワ感に、違和感を感じながら過ごし、ある時には、爪の甘皮部分が腫れ出したので相談すると、すべてステロイドの副作用と説明され、感染対策にゲンタシン軟膏が処方されました。

2週間ほどの絶食(点滴からの栄養補給としてアミノフリダー・ソリターT3)を経て、三分粥が始まりました。排便が8日間ストップしたので相談すると、マグラックス錠2錠/日が処方されました。

入院生活1ヶ月が過ぎる頃には、筋力低下のために、両膝に水が溜まりました。病院内の整形外科に受診させてもらえました。

再びステロイドの副作用だからと、骨粗しょう症予防にとベネット錠2.5mg×1錠/日・アルファロールカプセル1ug×1錠/日が、追加処方されました。

以上、口から服用する薬としては、元々の一日にペンタサ250mg9錠・フェロミア50mg2錠・ガスターD20mg2錠に、上記のものが追加されて、合計7種18錠+軟膏となりました。

●自分の体なのに、自分では動かしていない感じ。

訴えていた症状はすべて対処されました。けれど、退院して指導された「腸に刺激を与えない食事」を遵守していても、薬も処方された通り服用していても、また具合が悪くなります。

主治医に相談すると、「だから難病なんです。ですから一生薬でコントロールしながら、この病気と付き合っていきましょう。」と、優しさに感謝しつつ、自分の身の上に落胆しました。

●そもそも薬とは、

根治治療には至りません。

治ったのなら、それは症状が押さえ込まれている間に、自ら一人ひとりにプログラムされている自然治癒力が働いたのです。

私が、一生薬でコントロールしながらこの病気と仲良くするなんて嫌だと、起こした最初のアクションは、そもそも他のドクターは何とおっしゃていると、本屋に行ったことです。

医療には、患者さんの苦痛を取るという役割があります。痛みや熱で苦しんでいる患者さんを診れば「楽にしてあげたい」と医師が思うのはもっともです。ーー中略ーー私が危惧しているのは、急性期を過ぎて症状が落ち着いたあとも、薬の投与を続ける維持療法を行うことです。現代薬のほとんとは交感神経(血管や内臓を支配し、全身の活動力を高める働きをする神経)を緊張させる作用があります。薬を連用すれば血流障害、低体温、顆粒球(体内に入った細菌や異物を殺す働きをする血液中の細胞成分である白血球の一種)の増加が起きるのは必至だからです。そもそも、ストレスによる交感神経の緊張で病気になっている人が、薬を使えば交感神経の緊張はさらに強まり、治るものも治りません。

と、新潟大学大学院医学部教授の安保徹先生の《「薬をやめる」と病気は治る》と言う著書に出会い、名指しで飲んではいけない薬リストに私の処方されていた薬が入っていたときには衝撃でした。

●病気を治すのは、私たちの体そのもの。

自分で病気を作り出したなら、病気を治すのも自分の体そのものなはず💡

この閃きが、私の難病克服のターニングポイントでした。

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