ナチュラルライフを支える「糖鎖の働き」

●免疫の働きを左右する鍵、糖鎖って?

免疫は、私たちの体に異常が生まれた時やワルイモノが侵入した時に、体のもともと備わっている治癒力を発揮させようとするシステムです。

免疫系システムが、正常であれば、私たちの体はどんなワルイモノとも闘うことができます。

そんな免疫の働きの中で特に大切なことは、「自分と他人、敵と味方を見分ける能力」です。
この免疫系システムの司令塔とも言える《T細胞》は、細胞膜から出ている無数の《糖鎖》によって、侵入者の正体を正確に見極めるようです。

●働く免疫細胞たち

糖鎖が正常であれば、免疫細胞たちは二段構えで闘います。

T細胞は、マクロファージやB細胞といった免疫細胞と同じく私たちの骨髄で作られています。他の細胞は血流に乗って体内パトロールに出動する中、T細胞だけは、胸腺という司令塔に残って、別の仕事に取り掛かります。

ヘルパーT細胞は、前線で戦っているマクロファージからの「侵入者が入ったよーー」との知らせを受け、その正体を素早く分析、B細胞に連絡をして特製の抗体を作るよう指示します。

キラーT細胞は、侵入者に壊された細胞を分解して片付ける仕事です。

◉サプレッサーT細胞は、終戦宣言を告げる仕事です。

どの仕事も、それぞれの細胞膜表面にある《糖鎖》の情報を集めたり・伝えたり・分析したりする能力がなければ成り立たないことが最近の研究で解ってきています。

●T細胞の宿命をグリカンで救う。

残念なことに、T細胞たちのいる胸腺は、生後まもなくから萎縮が始まり、20歳になると約半分、60歳になるころにはほとんどが脂肪に変わってしまうそうです!

それにつれてヘルパーT細胞の能力もだんだん弱まり、自分の細胞を攻撃してしまうことが起きてきます。

また、単なる加齢による老化だけでなく、活性酸素や新型栄養失調状態によっても、同様です。私の潰瘍性大腸炎をはじめとする自己免疫疾患においても、このようなことが原因となり、敵・味方の分別がなくなり自分の細胞を攻撃してしまうのです。

でも、もし胸腺が萎縮しても、ヘルパーT細胞の《糖鎖》を元気にしてあげれば、このような問題を乗り越えることができるのです。
人生100年時代、T細胞の老化や糖鎖の欠陥をグリカン[糖鎖栄養素]で補えば、生涯現役で生きることも夢ではありませんね。

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