糖鎖が正常であれば、免疫細胞たちは二段構えで闘います。
◉T細胞は、マクロファージやB細胞といった免疫細胞と同じく私たちの骨髄で作られています。他の細胞は血流に乗って体内パトロールに出動する中、T細胞だけは、胸腺という司令塔に残って、別の仕事に取り掛かります。
◉ヘルパーT細胞は、前線で戦っているマクロファージからの「侵入者が入ったよーー」との知らせを受け、その正体を素早く分析、B細胞に連絡をして特製の抗体を作るよう指示します。
◉キラーT細胞は、侵入者に壊された細胞を分解して片付ける仕事です。
◉サプレッサーT細胞は、終戦宣言を告げる仕事です。
どの仕事も、それぞれの細胞膜表面にある《糖鎖》の情報を集めたり・伝えたり・分析したりする能力がなければ成り立たないことが最近の研究で解ってきています。