免疫細胞の7割が腸に集結!
免疫細胞の7割が腸に集結!
腸内に入ってくるものは、食べ物だけではありません。
ウイルスや細菌も一緒に入ってきます。
このような外敵に対して、全身への侵入や増殖を防ごうと闘ってくれるのが「免疫細胞」です。
実は、全身の免疫細胞のうち、約7割が腸に集まっています。
これは、腸が身体の「玄関口」であるため、「外敵を玄関でせき止める」という、彼らのミッションなのですね。
腸内に病原菌などが侵入すると、腸壁の内部にいる免疫細胞が危険を察知し、メッセージ物質を放出します。
そのメッセージを受け取った腸壁の細胞が、さらに抗菌作用のある物質を分泌し、病原菌を撃退します。
また、これは以前、NHKスペシャル人体で、鮮明な画像とともにメカニズムが放映されていましたが、腸壁には「バイエル板」という器官があって、そこで新人の免疫細胞に外敵について覚えさせるという、新兵訓練所のような機能が備わっています。
さて、「このメッセージ物質の放出・受け取り・攻撃・訓練」これらが細胞同士のお喋りですね。
スマホをイメージして頂けると、ご理解頂けると思いますが、メッセージの送受信・お喋りには、電波塔とアンテナが必要です。
それが、細胞膜表面の受容体と糖鎖です。
受容体という言葉は、コロナウイルスで認知度があがりました。
感染する際にあらゆる細胞の受容体の形にジャックインできるように、コロナウイルスは、偽鍵をいっぱい持っているみたいですね。なので、感染力が強い。
よく免疫力を高めようと、口々に語られていますが、どうやって免疫力を高めるのでしょうか?
また、免疫力が強すぎても難儀なのが、かつての私のような自己免疫疾患患者です。
細胞膜表面の糖鎖は、そのような外敵ならば闘う・味方ならば攻撃しないという、細胞間コミュニケーション能力の是非を判断する「アンテナ」とも言えます。
ですから、免疫力が低すぎてコロナに感染する人は、高める必要があり、免疫力が高すぎて自分の細胞を攻撃してしまう人は、低くする必要があります。
いわゆる糖鎖が正常であれば、調整能力は正しく作動するのですね。
ちょうど、昨日2020年12月23日付けの中日新聞で、人の病気や生命現象の解明につながると注目されている分子「糖鎖」について、「糖鎖生命コア研究所」を名古屋大学と岐阜大学が来年一月、共同で設置するとありました。
日本の糖鎖研究も、加速されていくことが楽しみですね。
人間の体は37兆個の細胞でできていて、その一つ一つの細胞の糖鎖はタンパク質、核酸に次ぐ第3の生命の鎖と言うそうです。
糖鎖を整えることは、腸活にも繋がり、免疫細胞の働きを活性化させ、コロナにも備えることができます。
そして、糖鎖を整えるには、どうしたら良いのーーですが、
この糖鎖は、8種類の単糖から出来ていて、グルコースとガラクトースは十分に食事から摂れますが、残りの6つは残念ながら、現代の食事からは十分に摂れません。
基本は食事から栄養素は摂取したいものですが、この糖鎖の栄養素、総じてグリカンはサプリメント補完が懸命です。
今までお伝えしてきたダビーダママのオススメ食習慣・生活習慣に、ひとつ加えるのもコロナに備える策になるのではないでしょうか。